30代アルバイトは高時給だけじゃ満足できない!?実体験者レポートから読み解く大切なもの

30代でも将来の目標や、兼業などの理由がある場合は、アルバイトで生計を立てている人も少なくないでしょう。

しかし、言わずもがな、アルバイトは時給制。高時給であれば、月収が高くなりますが、フリーターは安定とは程遠い職業で、将来への見通しが効かないのも現実です。

このページでは、30代で現役フリーターをされている方へ、実際に30代フリーターをしている桑田さん(仮名)への取材を元に構成しています。

今回の取材に応じてくれた桑田さんは、34歳でアルバイトながら月に30万円以上を稼がれているそうです。30万円あれば、日々の生活は余裕を持ってできるように思えるでしょう?

ですが、桑田さんの悩みは深く、広いものです。

30代アルバイト人材が就職できるのか?

僕(管理人コト)は、これまでに、2000名以上の方のキャリア相談を受けてきました。

その中で実感したことは、「仕事の悩みは年齢に比例して複雑になっていく!」ということです。

人間関係や、報酬、時間ややりがい、将来性・・・など、最初は小さなことでも満足できていたものが年齢を重ねることによって、だんだん多くを求めるようになってきます。

それは、社員として働いていてもアルバイトでも同じです。

年齢を重ねるごとに、過小評価が鼻につくようになり、自己評価も高くなっていきます。

ですが、転職の現実は逆で、厳しいことを言うようですが、毎年毎年、人材としての商品価値は下がっていきます。

自身の自尊心と、仕事。

どのような形で折り合いをつけるのか??

難しい問題ではありますが、今回は、相談者の桑田さんとの対談から紐解いていきたいと思います。

アルバイトでも月収30万円!何が問題なの?

相談者の桑田さんは、現在34歳。

アルバイトで生計を立てながら、“本当にやりたいことを探すため”に日々を送っています。

20代の頃に会社経営の経験もある桑田さんですから、決して無知なわけではありません。

さて、生計が立てれているのなら、雇用形態がアルバイトでも問題がないように思いますが、実際のところどうなの?ということを桑田さんに教えてもらいました。

まず、桑田さんが語ってくださった30代アルバイト雇用の問題点を箇条書きします。

アルバイトの問題点

  • 福利厚生が薄い
  • 真っ先にリストラ(首切り)の対象になる
  • 将来への具体的なライフプランが立てられない
  • 周囲の視線が気になり人間関係が作れない
桑田さん

桑田さん
今、私は某IT企業でテレアポのバイトをしています。時給が高めなので、月収は30万円程です。別にお金がないことへのストレスはありませんが、将来に不安はあります。ですが、今までに苦労してきたこともあり、何となくで決めた就職先には決めたくない。という想いがあります。せっかくここまで頑張ってきたのだから、「これだ!」と思えるような仕事に出会うか、事業を起こすか?しか選択肢はありません。
コト

コト
将来への不安があるとおっしゃっていましたが、具体的には?
桑田さん

桑田さん
はい。やっぱりアルバイト雇用なので、福利厚生はありません。今、私が勤めている会社では、希望すれば雇用保険への加入はできますが、健康保険などは、会社負担が出ないので、親の扶養に戻しています。30代で親に面倒をかけるのは心苦しいものです。それから、厚生年金の加入もありませんから、将来的には心配です。
コト

コト
なるほど。福利厚生の薄さというのは、確かに社員とアルバイトでは大きな開きがあるでしょうね。いくら年金制度が不安視されていると言っても、厚生年金はまだまだ生きていくでしょうからね。
桑田さん

桑田さん
そうなんです。将来への不安は福利厚生のことだけではなく、他にもあります。例えば、会社の売上が下がって、立ち行かなくなった時、人事が真っ先に首切りを考えるのは私たちアルバイトです。

20代であれば、まだまだ潰しが効くとは思いますが、私のように30代ともなると、一旦仕事を失うと、次のアルバイト先というのは簡単には見つけられません。しかも、アルバイト雇用限定を貫くなら、今後、年齢を重ねれば重ねるほど就ける仕事の質は下がっていくと思います。

たまに、夜も眠れずに不安に襲われることがあります。そんな時にイメージすることは悪いことが多くて、それは、40代で現場で肉体労働をやっている自分を想像することです。

肉体労働が悪いというわけではなく、何も仕事にありつけなくなった時に、20代の先輩などにコキ使われて働く40代の自分をイメージするからです。

コト

コト
確かに、最近私が確認したデータによると、40代のアルバイト雇用の大半は、路上警備員や、建設現場での日雇い〜週雇用の短期のものが多いようです。

桑田さんは、将来的には、ご自身もその可能性があることを実感しますか?

桑田さん

桑田さん
はい。もちろんです。アルバイトで稼いでいる金額というのは、完全なる時間給ですから、1時間ごとの自分の寿命を切り売りしていると実感しています。もちろん、その額には大小あります。

今はたまたま時給の良い仕事にありついているだけで、私の月収、年収が半分になる可能性はいつだってあるんです。社員として雇用されていれば、ある程度、将来への保証がありますよね。

20代〜65歳定年まで勤めるとすれば、生涯年収が見えて、その逆算で車を買ったり、結婚したり、家を買ったりできます。一般社員は社会的信用も段違いですからローンも組みやすいですよね。しかし、私たちアルバイト雇用は、大口のローンを条件良く組めません。信用がないですからね。となると、現金をたくさん用意するしかないんです。

何もかもが現実的なライフプランを立てることができない仕組みになっています。

コト

コト
確かにそうかもしれませんね。

アルバイトというのは、限定的な雇用で、働く側と雇い入れる側の双方に都合がいい雇用形態となっていますから。

首切りの対象となるのは、真っ先にアルバイトとなるでしょう。その点でも将来性というのは先細りしてしまうのは仕方がないのかもしれません。

桑田さんは、そこまで理解されていて、正社員としての就職は考えていらっしゃらないのですか?

桑田さん

桑田さん
実は、今がその分岐点であると感じています。“なんとなくで決めた就職先に決めたくない”と言いましたが、その選択肢はやっぱり年々狭まってきています。

年齢を重ねるごとに…アルバイト経験が長くなるごとに…、社会的信用が薄くなってきていることを感じます。特に、最近は社内でもそれを実感することが多いです。

当然、社員の中には、私より年下の人間がいます。年下だろうが、先輩なら普通はタメ口ですよね?しかし、やっぱり34歳ともなると、相手も気を使います(笑) 私の直属の上司は、27歳なので、私との年齢差は7つなんですが、小学校でも被らないような年齢差。私が逆の立場だったとしても気を使います。20代の時には、“怒られない職場がいい”とかって思ってたんですが、怒られないで気を使われ続けることがこんなにも辛いことだとは思っていませんでした。

就職する気はないのか?という質問でしたが、例えば今の会社では私を正社員として雇ってはくれないと思います。それは、年上の後輩を扱える先輩社員がいないからです。同社内でもそうなのですから、他の会社に面接に行ったとしても、かなり懸念されそうです。

コト

コト
桑田さんは本当にご自身の立ち位置をよく理解されていると思います。

確かに、年齢を重ねた時の就職というのは、難しくなります。30代の転職の場合は、学歴よりもこれまでの経験によって採用が決まることが多いことも事実です。これは、30代=即戦力と考えるからですね。

やっぱり20代のように教育から始め、最初は低い賃金で働いてもらうということが難しい年齢でもありますから、このような現状があります。ですが、私の個人的な意見を言わせて頂けるのなら、桑田さんには就職活動をお勧めします。

将来的に、ご自身で事業をなさるおつもりでも、社員として働きながらその準備を進めていらっしゃる方も多いです。桑田さんほど理解が深い方であればもうお分かりになられているかと思いますが、福利厚生が厚く、ライフプランも立てやすい社員として働いた方が、断然将来への見通しが良くなります。

ぜひ、一度就職活動をしてみてください。最近はベンチャーの求人も多く、そういった企業は、若い20代よりも経験豊富な30代を優先して雇い入れる傾向にあります。きっと、桑田さんが希望を持てるような会社がありますよ!

まとめ

ということで、桑田さんの実体験を語っていただきましたが、いかがでしたでしょうか。

アルバイトでも、毎月の稼ぎがあり収入的には問題がないように見えますが、実は、たくさんの問題が隠されています。

特に、日本の雇用は複雑になってきている面もありますが、やはり正社員制度というのはある程度の保証がある上で成り立っているものです。

もし、あなたも現在、桑田さんのようにアルバイト雇用で取り組まれているのであれば、僕は一度就職活動をしてみることをお勧めします。

10年前のように、就職活動というのは固苦しくなくなってきています。それは、インターネットが発達したからでもあります。

転職サイトなどでは、多くの求人をスマホで手元でみることができるようになりましたし、発信されている募集企業への応募も大いに簡単になりました。

「とりあえず応募する」という気軽なニュアンスのボタンを設置する求人サイトも多く、まずは、転職サイトに登録をして、あなたが希望する仕事がないか?を確認してみることがいいでしょう。

桑田さんにもお話ししましたが、最近は、ベンチャー企業の求人募集が目立ち、そういった求人の多くは「履歴書不要!必要なのはあなたの熱意!」などの変化球な募集要項も多いです。

そうやって、潜在的な優秀な人材の獲得を狙っているのでしょう。

つまり、あなたのように、志が高く、いつもアンテナを張っているような人材のことです。

今の時代は、あなたが考えてきたこと、そして、これからやりたいことをうまくアピールすることができれば、高学歴が必要とされない傾向もあります。

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